地域に根ざした 家庭医に魅力を

2018/05/09 お知らせ


家庭医(研修医)3年目の角允博医師にインタビュー

角允博(すみ みつひろ)医師は家庭医療学開発センターの研修医としてむさし小金井診療所に勤務、今年で3年目を迎えました。3年目の今年は診療所に常勤として勤務します。
現在、むさし小金井診療所とみなみうら生協診療所の医師として、外来・在宅など精力的に働いています。笑顔が優しく、フレッシュな角医師に直撃インタビューしました。

編集部:角先生のご出身はどちらですか
角:新潟県長岡市です。小学校から高校までは地元の学校に通っていました。子供の時代は毎日、我が家に10人近くも来て一緒に遊んでいましたね。
編集部:お友達から人望があったのですね。学生時代は何か部活動していたのですか。

青春時代はバスケットに夢中
角:中学、高校、そして大学(久留米大学)までずっとバスケットボールをしていました。勝ち負けが一目でわかるし、ゲームの展開もすごく早く点差があって負けていても、あっという間に流れ次第で逆転が可能だったりでその予測できない展開も面白かったですね。練習や合宿は本当に厳しかったですが、みんなと雑魚寝になって話し合ったり、食事したり、あの時の経験はとても貴重だったと思います。

島民に寄り添う祖父の医師の姿に感動
編集部:医師になるきっかけは?
角:両親とも医師だったので、その姿勢を見て影響を受けましたね。特に祖父が無医村であった隠岐島(島根県)で勤務している姿を夏の帰省時に見学し、そこで設備や体制も整っていない状況の中で島民に寄り添って懸命に働いている姿に感動を覚えました。漠然とですが医師の理想のイメージが地域医療にあると思いました。
編集部:家庭医を選択したのはどのような理由ですか?
角:やはり医師不足の地域で地域の方の力になりたいという思いが強くありましたね。家庭医は、「身近で、健康なときも病むときも困ったときにまず相談できて、家族まるごとあなたに合った医療を共に考えて実践する」ということにも大いに魅了を感じました。

訪問診療は人間として向き合う場面に
編集部:角先生は、むさし小金井診療所とみなみうら生協診療所の往診も担当されていますが、どんな感想ですか?
角:一言で言うと、患者さんの「生活を看る」「生活を治す」ことができるのではかと思いますね。生活に密着した医療であり。訪問診療です。訪問診療は「病気に向き合う」ということもありますが、むしろ「人間と向き合う」ことだと思います。医療知識、経験も大事ですが、やはり人間としてもっとたくさんのことを学んでいきたいですね。
編集部:診療所での働きがいはどうですか。
角:診療所の良いところは医師だけでなく、看護師や事務、訪問看護師、ケアマネジャー、ヘルパーさんなどみんなで連携や共有しながら医療・介護をすすめるのは素晴らしいと思いましたね。職員のみなさんもみんな優しく、協力的ですね。
編集部:最近、印象に残ったことはありますか?
角:メジャーに行った大谷翔平選手の活躍はとても楽しみですし、刺激を受けますね。同じ日本人でもすごいと思います。
編集部:最後に医療生協の組合員に期待することはありますか。
角:医療生協の組合員さんは病気になったら受診することもありますが、普段から保健・予防活動や健康づくりの活動をすすめていますよね。これってすごく大事だと思いますよね。医療機関は病気を治すと同時にどうしたら健康に笑顔ですごせるかを考え、病気とどう付き合っていくのかを医療生協の組合員さんと一緒に考えていきたいと思います。このためには医療生協の活動がとても大事になってくると思いますね。
編集部:本日はありがとうございました。