安心して暮らせる医療のパートナーに 【後編】

2020/07/15 お知らせ

むさし小金井診療所は「地域の皆様が安心して暮らせる医療のパートナーとして、お子様の予防接種から外来通院が困難な方の在宅医療まですべての年代の方の保健・医療・介護のご相談に応じます」を目標に掲げ、日々の業務に取り組んでいます。また、在宅支援診療所として地域に根ざした医療の提供を目指しています。前回に続き、看護師が中心となって活動している取り組みを紹介します。

介護する家族の拠りどころに
介護者の思いを聴く会を作ろうと外来休診時間帯を利用して「おしゃべり会」を開催しています。私たち看護師が介入する時間は生活のほんの一部。大部分は介護する方に任されています。その中で医療者が必要と思うことと、介護者が必要とするものの乖離が感じられることがあります。家族によって、自分は頑張っているのに「まだ足りないの?」と感じてしまったり、「毎日毎日人が来て疲れてしまう」と拒否的になってしまったりと様々な感情が出てきます。そこを少しでも埋めることができれば…、誰かに話すことで気分転換になれば…と始めました。参加者からは「話し足りない!次回はいつ?」 、「もっといろいろな話を聞きたい。」などありがたい言葉をいただいています。

要求を把握して地域と連携
在宅医療でも外来医療でも何が必要か、何が求められているのかアンテナを張って把握していく。その情報を基に地域で連携して組み立てていく。そうした積み重ねが必要だと感じました。「継続は力なり」これからも続けていきたいと思っています。

むさし小金井診療所 看護師長 榎戸貴枝