相談してよかった 医療・介護の悩み

2019/10/02 むさし小金井CL

おしゃべり会開催


7月30日、看護師が中心となって診療所待合スペースでおしゃべり会を開催。厳しい暑さにもかかわらず、24名(うち職員7名)が参加しました。その様子を入職して13年目になる山崎看護師に聞きました。

編集部
参加者から「医療生協らしい内容でとてもよかった」との感想が多く届きました。きっかけを教えてください。
山崎
他の医療生協でまちかど保健室をやっていると知り、以前から「在宅患者の会のようなものをやってみたいね。」と看護師同士で話していました。訪問診療の時は「医療の場」なので家族と深く話せないけど、「家族に寄り添える場」があるといいなと思っていました。地域でも介護の悩みを抱えた方が多いので、今回初めて企画しました。

編集部
看護師さんの優しさが伝わる企画ですね。開催してみてどうでしたか。
山崎
やってよかったです。一人暮らしの方、将来介護への不安がある方、診療所の訪問診療を利用して家族を看取った方、現在自宅で介護をされている方など、様々な立場の方が参加してくださいました。夫が認知症かも、排泄がうまくいかない、昼夜逆転による家族の寝不足、デイサービスに行きたがらない、介護と子育てのダブルケアなど悩みも様々。普段誰にも話せず一人で抱えている悩みを打ち明けると、「自分はこんな工夫をしています。」と経験者の声が続々と出されました。
横のつながりを作ることで、利用者家族が精神的に追い詰められるような状況を防げるのではないかと感じています。みなさんが何に困っているかわかると、私たちも気にして声をかけられるので、これからも続けていきたいと思います。

編集部
診療所ならではの取り組みですね。ところで、診療所の体制も変わったので、ぜひ特徴を教えてください。
山崎
清河先生はとても経験豊富です。患者さんの生活背景をよく聞いた上で、どのような対応が必要か判断しています。処置も丁寧ですし、小児も診ることができます。木曜・土曜は糖尿病・リウマチ・呼吸器などの専門医が外来に入ってくれているので、自分に合った医師を選んでいただければと思います。
在宅は訪問看護ステーションや介護相談室、デイサービスの介護事業所があり、多職種での連携も可能なので力になれると思います。

編集部
医療・介護で困った時に専門職が身近にいる安心感はとても大きいですね。日頃の業務でどんなことに気を付けていますか。
山崎
患者さんの話をよく聞き、何でも相談できるように心がけています。本人の立場に立って考えるようにしています。
以前は愛知県立がんセンターで働いていて、がん患者さんのターミナルケアや移植など様々な経験をしました。
病院では医師や看護師が24時間体制で処置を施すことができますが、自宅では医療処置の制限があります。そんな中、自宅で最期を迎えたいという本人の意思を尊重し、介護する家族の「覚悟」を常に肌で感じています。その思いに寄り添い、本人も家族もケアできるように私たち看護師が手助けしていきたいと思います。