2019年 原水爆禁止世界大会長崎に参加して

2019/10/23 報告


核のない平和な世界を願って
8月7日、開会式会場は4,000人を超える参加者で埋め尽くされました。核兵器禁止条約の批准国にボリビヤが加わり、条約の発効に必要な50か国の半分、25か国に達したことが報告されると会場は、大きな拍手に包まれ、喜びを一つにしました。あいさつした田上長崎市長は「核兵器をなくすのは市民社会の力だ」と連帯する決意を述べました。初参加の市民連合呼びかけ人、広渡清吾さんは、「禁止条約の早期批准の取り組みを強める。米いいなりで日本を戦争の道に引きずり込む安倍政治からの転換をめざし、原水禁運動に連帯する」と表明しました。また同じく初参加の原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟の吉原毅会長は、「平和利用」の原発にも巨大な利権構造があることを告発し、「原爆も原発もない平和な世界を望む」と述べました。オール沖縄会議の稲嶺進共同代表は、沖縄・辺野古新基地建設で民主主義も地方自治も踏みにじる政府を厳しく批判し、「勝つまで絶対諦めない。共に頑張っていきましょう」と呼びかけました。参加者は大きな連帯の拍手で応えました。
核兵器は、「人間の尊厳を」を根こそぎ奪う非人道兵器であり、人類とは絶対共存できないものであることを改めて確認した大会でした。

(理事長・若松洋)