理想は大きくて軟らかい便がスーっと(その3)

2018/05/02 お知らせ

古川広志 本町薬局長

(前号からの続き)
患者さん:酸化マグネシウムとの飲み合わせに注意すべき薬はありますか?
薬剤師:あります。一部の抗生剤です。

患者さん:一部?
薬剤師:はい。その中でもニューキノロン系抗菌薬(商品名はクラビット錠やレボフロキサシン錠、等)は処方頻度が高いので注意が必要です。

患者さん:飲み合わせがどう悪いのですか?
薬剤師:酸化マグネシウムとニューキノロン系抗菌薬を同時服用すると、ニューキノロン系抗菌薬の効果が弱くなるおそれがあります。

患者さん:同時に一緒に服用?
薬剤師:そうです。同時に一緒に服用しなければ問題ありません。具体的には、酸化マグネシウムとの服用間隔を1 〜2 時間空けることで対処できます。

患者さん:その他の薬では?
薬剤師:骨粗鬆症の薬として処方頻度の高い活性型ビタミンDです(商品名;エディロールカプセル、アルファーカルシドールカプセル等)。酸化マグネシウムと併用すると高マグネシウム血症を起こすおそれがあり注意が必要です。

患者さん:高マグネシウム血症?
薬剤師:高マグネシウム血症は血液中のマグネシウム濃度が高くなることで、吐き気や口が渇く、そして脈が遅くなる等の症状が現れます。
併用している場合、これらの症状が出ていないかを観察することは大切です。

患者さん:その他、注意すべきことは?
薬剤師:胃酸分泌を長時間かつ強力に抑える薬(商品名;タケタケキャブ、ネキシウムカプセル、等)を服用している場合です。

次号に続く